【開催報告】JIBSN五島セミナー・済州島フィールドワークに参画(2018年10月28-31日)
日本の国境・境界の自治体及び研究機関で作られた境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)の年次セミナーが長崎県五島市で開催されました。これは同ネットワークの代表幹事を務める五島市からの要望により、韓国済州島とチャーター便で結ぶボーダーツーリズムとのセットで実施されたものです。本拠点メンバーも参加し、この島嶼を結ぶ北東アジア地域連携を創ろうとする試みを観察参与しました。
日本の東西南北の境界自治体が一同に会して議論する意味をここで改めて繰り返す必要はありませんが、今回は例年にもまして地域連携教育や自治体間交流について熱のこもった議論が行われました。
セミナーの翌日(29日)、チャーター便が五島市民20名を含む50名の乗客をのせて済州島に出発します。地元の方はこれまで福岡、釜山(あるいはソウル)経由で1日がかりで済州島に行くしかなかったのですが、直行では1時間ほどの隣国の近さに感動していたようです。五島からみた済州島は田舎の島ですが、大都会。今回のチャーターは「道なきところに道をつくった」という意味で画期的なものとなりました。
本拠点はこれからも北東アジア地域の共同体形成について、国際関係のみならず、地方と地方の目線に立った研究を続けていきます。 (岩下明裕)