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【開催報告】UBRJ/NIHUセミナー「北海道でボーダー(境界)を考える」

UBRJ/NIHUセミナー「北海道でボーダー(境界)を考える」開催

 

NIHU北大スラ研拠点が、境界研究ユニット(UBRJ)及びNPO法人国境地域研究センター(JCBS)などとの共催で、令和になって初めて開催したセミナーが5月25日、盛況に終わりました。まずJCBS設立5周年を記念して、新しく理事長に就任予定の木村崇京大名誉教授が、「ボーダーに魅せられて」というタイトルで記念講演を行われました。

 これに続いて行われたパネルディスカッション「ゲートウェイ北海道の交通:陸・海・空を結ぶ」では、ハイエックの高田喜博研究員の北海道の現状に関する問題提起をもとに、田中輝美さん(ローカルジャーナリスト・島根在住)、山上博信さん(JCBS理事・名古屋在住)、武田泉さん(北海道教育大学准教授)のお三方が議論を闘わせました。とくにこのお三方は全員が国鉄あるいはJR全線踏破の「鉄男・鉄女」でもあり、議論の後半はJR北海道の再生問題に熱が入りました。北海道を日本の「端っこ」ではなく、北極海やサハリンなど航路の、また欧州や北米への空路の「玄関口」という観点から、陸路の問題も考える意味を参加者全員で共有しました。(岩下明裕)